友人から郵便が届いた。なんでも素敵な菓子を見つけたので送るとのことだ。
いただいた菓子は琥珀糖だった。私は琥珀糖が大好きなのだがその友人に言ったことはない。入っていた手紙によれば素敵な菓子を見つけて、これはぜひ私に見てほしいと思ってくれたとのことだ。友人が私に贈りたいと思ったものが私の大好物だったのはなんだか嬉しい。
この友人は非常に趣味があう友人で、この友人がおすすめしてくれた舞台や漫画がブッ刺さったことは一度や二度ではない。そして今回私の大好物を『素敵』と感じて、さらに『私にあうと思って』と送ってくれたことのどれほどに嬉しいことか。友人は私の趣味をわかってくれていて、近い感性をしている。とても幸福なことだ。
感性があう人間といることは心地よく、お互いが見つけてきたものを素敵だと言い合えるのは僥倖だ。
しかし感性があまり近くない人間も、気のおけない仲になれればお互いに刺激になる。
つまり友人は大切にしようということで、それを強く思い直した日だった。
いま友人への返礼を考えている。友人のことを想い、悩む、非常に大変で有意義な時間だ。
友人も琥珀糖を見かけたとき、私に手紙を書くとき、私を想う時間を有意義と感じてくれていたら嬉しい。
ちなみにこの日記は友人の誰にも公言していないので安心して何でも綴っているが、この日記がバレたらこの友人への感情もバレる。それは盛大に照れるな……と思っている。